美山里山舎のこれまで
- 2005年任意団体 美山里山舍 発足
- 2008年拠点施設 美山里山舍 竣工
- 2009年カフェ開設
- 2011年NPO法人美山里山舍 壬生京町家 設立
- 2012年ピコ水力発電機設置
コンセプト
山並みを背景に茅ぶき屋根の民家と田畑が美しい景色を見せる農山村、美山町。豊かな水 と森林資源に囲まれて、伝統的な暮らしの文化が脈々と営まれてきました。美山里山舍は 2005 年より、この美山町宮島地区を舞台に、伝統を学び、新しいことも柔軟に取り入れながら、身の周りのもので構築する地域循環型の生活方法を実践・提案しています。
伝統建築・木質バイオマス・ピコ水力発電という3本の柱を軸とした私たちの取り組みは、「住まい」と「エネルギー」という、今や個人や地域の手から全く離れてしまったことに焦点 を当てています。生活の基礎である「住まい」も「エネルギー」も、かつては身近な自然の力 を借りて個人や集落単位でまかなっていたものです。それが戦後を境に化石燃料や化学工 業を扱う大企業に依存するようになりました。その結果生まれているものは、国土と海を埋 め尽くす膨大な建築廃材と安全の担保できない原子力発電所という解決方法のおよそ見当たらない問題です。
この問題を脇において進み続ける世の中の流れをすぐに変えることは出来ませんが、大量生産と大量消費への依存を断ち切ることは不可能ではありません。ほんのちょっと昔にはすぐそこにあった生きる知恵を取り戻し、一人ひとりが立派な生産者として未来をつないでい けるように―そんな思いを抱き、日々活動しています。