2016年の夏から毎日放送「ちちんぷいぷい」内のコーナーの一つとして始まった「ヤマヒロの京都美山里山ぐらし」。アナウンサーの山本浩之(通称ヤマヒロ)さんが美山を舞台に田舎暮らしを体験するという当初の企画が、美山里山舎の考案した伝統軸組建築の木造小屋「モバイルハウス」を自ら建てて田舎暮らし体験の拠点にするというものとなり、様々な工程を経て11月に完成しました。11 月23日には番組内で完成記念のダイジェスト版が放送されたので、少し紹介いたします!
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すでにお馴染みとなったタイトル画像!
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まずは完成した「ヤマヒロハウス」のご案内。
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ヤマヒロさんのこだわり、にじり口みたいな玄関です。
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一応表札があります。(市川くんの相棒、「女と男」の和田ちゃんのお手製とのこと)
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家の中には、南面と東面に窓、西面に出入り口にもなるガラス戸の建具が入っており、採光・通風はばっちり、景色も良く見えます。木材は松煙とベンガラを混ぜた塗料を塗りこんでおり、黒いつやのある仕上げ。
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なんたん暖炉ももちろん入っています!これがあれば冬でも暖かく、お部屋でまったり楽しめますね。
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二階に登れば天窓が。昼間は開放感を楽しめ、夜は星空が望めます。
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そんなヤマヒロハウスができるまでの工程をここで振り返り。
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実はこんな風に山林を切り開くところから始まったのです!
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ヤマヒロさん、人生で初めての木の伐採。
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伐った木の根を重機で掘り起こし!これも初めての作業。ぎこちないけど楽しまれています。
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あとの整地作業は里山舎で行いました。山林に道を通し、見晴らしも良くなっています。上の方には木造ゲルも移築しました。
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整地ができたら、家の方の作業に入っていきます・・・まずは土壁のための土練り。土と藁すさと水を混ぜます。結構疲れる、石が当たって痛い作業なのです。。。
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定期的に土を踏みながら時間をかけて発酵させ、粘りを出すことによって壁土の強度を上げます。
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家づくりを丸ごと体験していただきたいという思いから、なんと製材にも挑戦してもらいました。使用しているのはウッドマイザー社の簡易製材機LT15ワイドです。
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初心者のヤマヒロさんでもきれいにカットできました!
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本人が一番難しかったといっていた木材のカンナがけ。木材の寸法を微調整するとともに、木材表面をなめらかにすることで美しさと強度を持たせる重要で繊細な作業です。
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かんながけにおいて、最も難しく、また重要なのは道具の「仕込み」。ばっちり調整したカンナを用いて、めざせ鏡面仕上げ!
![スクリーンショット 2017-02-08 18.17.49](http://satoyama-sha.com/sys/wp-content/uploads/2017/02/スクリーンショット-2017-02-08-18.17.49-300x169.png)
木づくり(木材の加工)ができたら、今度は松煙の塗り込みです。この日は炎天下の作業、二人も、手伝いの里山舎スタッフも同志社大学の学生さんたちも皆汗だくでした!
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大人数で一気に仕上げる、建築の中でももっともエキサイティングな工程「建て方」。小さいモバイルハウスとはいえ、ダイナミックな作業です。
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大工さんたちとともに、ヤマヒロさん、市川くんもカッコよく奮闘されていました!
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棟上げが完了したら、次は壁!竹を編んで下地をつくり、夏の初めから準備してきた壁土を左官職人さんに習いながら塗っていきました。
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このような長い工程を経て、ヤマヒロハウスは出来上がりました。
伝統的木造建築の需要が減り、ほとんど見ることが出来なくなってしまった施工の過程を、芸能人が実際に体験しながら長期間にわたり丁寧にお茶の間で紹介するという、大変貴重な機会となったこのコーナー。ヤマヒロさん、途中から作業に加わった市川くん、そしてディレクターさん始めすべてのスタッフの方々の伝統建築に対する強い思いと深い理解に、全面的に協力させていただいた美山里山舎一同心、心より光栄に感じています。
ヤマヒロハウスはこれからも長期にわたり「ちちんぷいぷい」番組内でヤマヒロさんが行う「田舎暮らし体験」の拠点となり活用されていくそうです。撮影時以外はたいてい静かに山の中に佇んでいますので、里山舎にお越しの際はぜひご覧になってください。(中には入れませんよ〜!)
![スクリーンショット 2017-02-09 10.05.51](http://satoyama-sha.com/sys/wp-content/uploads/2017/02/スクリーンショット-2017-02-09-10.05.51-300x168.png)
おまけ。11月23日のちちんぷいぷい生放送の日は、里山舎特製「モバイルキッチン」を活用していただき「森の京都鍋」なるご馳走が振舞われる企画がありました。モバイルキッチンはこの日のまま、ヤマヒロハウスの隣に設置してありますので、こちらに興味がある方もぜひ見てみてくださいね。