なんとも、時が経つのは早いです。秋が来ました。もう稲刈りの季節です。
そんな秋、里山舍はたくさんの来訪者で大賑わい。
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4泊5日でゼミ合宿をしてくれた同志社大学の皆さん。
すっかりロケットストーブの使い方が上手くなりました。
ウーファー(WWOOFer)が次々と来訪
そして、以前ご紹介したウーファー(WWOOFer)が次々と来訪。まずアメリカ人のローレンが、そして一週間遅れて、スウェーデン人のジョセフィンとアグネスが到着。
ウーファー以外にも、伝統建築技術の現代への融合をテーマに研究する京都大学の学生、寺西さんが、約一ヶ月間インターンとして滞在していました。みんな可愛い女の子、まさにガールズパワーに包まれた美山里山舍。近所の皆さんも思わず笑顔です。
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自給自足の達人、Hさんを訪ねると、秋の稔りをたくさんくれました。カボチャ冬瓜、ししとう、じゃがいもと盛りだくさん。
働き者のウーファー達、里山舍の様々な仕事を色々とこなしてくれます。
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畑地の造成の手伝いをしてくれているアグネスとジョセフィン。素晴しい体力で、薪を運んだり、雑草を刈ったり、大活躍。
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薪づくりもお手の物。丸鋸や斧を使ってどんどん薪を作ってくれます。
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草刈り機だって使ってくれる…最初は使いづらそうだったけど、すぐに慣れて、どんどん刈っていってくれました!道行く人がみんなびっくり「良く働くねえ〜〜!」
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しっかり美山の魅力を味わってもらう体験もしてもらっています。この日は、天然ウナギ釣りをしよう!ということで、早速エサとなる雑魚を釣りに。先生はHさん。
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連れた雑魚を付けて、仕掛けを川に仕込みに。
気温の冷え込みで、ウナギは動かないから釣れないだろうというHさんの言葉通り、翌朝の仕掛けには何もついておらず…残念。来年、リベンジです。
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夜には英会話教室を開催。ローレンの提案で、質問のリストを作り、皆で順繰りに話をしていくスタイルに。和やかな雰囲気の中、会話が盛り上がりました。英会話教室の後は、この日が最期の滞在だったローレンと寺西さんのfarewell partyでした。
奈良の建築現場
さて、その翌日は、何と奈良の現場の荒壁付けに出発…
WWOOFの中でも、県をまたいで仕事をするウーファーは滅多にないのではないでしょうか。それでなくても、畑仕事、ストーブ掃除、薪割り、カフェ手伝いのピザ焼き、英会話教室の先生…と多岐に渡る仕事をしてもらっていますが。。。
荒壁付けは、伝統建築の工程の中でも、左官の上棟式と言われるハレの日。賑やかに行おうという事で、皆で参加することになりました。
奈良の現場は、竹小舞が張られ、光の透ける面が木材の躯体にくっついている鳥かごのような状態。長い長い建物の歴史の中でも、土壁が付けられるまでの本当に短い期間だけしか見る事のできない、貴重な状態です。
荒壁付けは、羽化したての蝉が固まって飛べるようになる過程に似ています。
空気感のある空間が、土壁を得ることによって部屋となっていく。どんどん建物となっていく過程です。
そんな荒壁付けは、左官さんの仕事。土を練って運ぶ役、運ばれた土をサシ棒を使って丸め、塗り手の左官さんの鏝板に乗せる役(サイトリといいます)、土を塗る役が一連になって行います。
サイトリは現場の大工さんに任せ、ウーファーは土練りと土運び。
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鳥かご状態の家に…
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どんどん土をつけていきます。
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土が塗られると、空間の輪郭が感じられてきます。
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皆で一斉に作業。
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土に混ぜ込む藁スサを細かく切るアグネス。
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土を練るジョセフィン。
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現場の様子を眺めてる…貴重な機会に立ち会っていますもんね。日本人でも体験出来る人はそうそういません。
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土壁を裏からみると、竹小舞の間から押し込まれた土が団子のようになっています。これが完全に乾いてから、裏側からの荒壁付けを行います。
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柱についた土を落としたりするのも大事な作業。寺西さんやいつも里山舍に遊びに来てくれる皆さんも一日お手伝いとして頑張ってくれました。
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建築現場での作業体験は2日間だけでしたが、とても貴重な経験になったとウーファー含め皆が喜んでました。作業後はもちろん、クタクタでしたけど・
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作業の帰り、左官さんの履いている地下足袋に心奪われたウーファー、さっそくホームセンターにて指付き靴下とともに購入。作業用ではなく、本国でおしゃれ用に履くのだそうです!面白いですね〜!
そんなウーファーとの楽しい毎日が、まだしばらく続きます。
10月14日にスプリングスひよしで開催するロケットストーブ講習会には、彼女達にサポートをお願いする予定です。既に多くの申込をいただき、ありがたい限りです…
当日は晴れるといいですね!
By Ryk