前回の投稿から、非常に大きく間を開けてしまいました。眠っていたわけではなく、色々動き回っていたのですが、報告が間に合わず。。。あっというまに平成25年、マイペースな美山時間ながら、あっというまに春も過ぎた。
ピコ水力発電が、稼動再開
さて、まずご報告。ピコ水力発電が、稼動再開しました。
しっかりとしたフレームを作り、羽根の回転を発電機に伝える自転車のチェーンをVベルトに変更。かなり丈夫に、そしてかっこよくなりました。
そして、我らが師、伏見工業高校のA先生率いる水力発電チームが、こんな素敵な木製らせん水車を作りました。4月のとある週末に稼動実験を行いました。発電もしっかり出来たことはもとより、とにかく美しかった!間伐材を使っているのですが、耐久性よりも間伐材を使う事に重点を置いており、交換した後の羽根は薪にすればいい、というとても循環型の素材なんです。
この考えは、里山舍でも竹で羽根を作る構想を練っていた時から持っていました。水力発電と木質バイオマスで実現する、森林資源のカスケード利用。
薪サウナが出来ました!
はい、それでは次は木質バイオマスの方面のご報告です。ええ、薪サウナが出来ました!
ロケットストーブで暖まる、薪サウナ。立ち上がりの早さは見事。ヒートライザーの上に敷き詰めた石のおかげで蓄熱性能も十分で、初春の寒空の下、薪を足さなくても80度近い温度を一時間キープしてくれました。
まだ目隠しがないため、開放感たっぷりの姿で入ってもらうことがままならないのが悲しいのですが…近々、薪棚兼目隠しが完成予定です。そして、ゆくゆくは、五右衛門風呂小屋の隣に屋外五右衛門風呂と水風呂を用意して、サウナと一体型の湯治施設にできるように考えています!
あ、そうそう、このサウナ小屋は、移動可能なんですよ。リフトですくいあげ、好きな所へ持って行けるのです。祭の御神輿に混じって、サウナ神輿なんてことも可能です。中にいるのは神様ではなく、たっぷりと汗を流した裸の御仁達…て誰がかつぐんや、って話ですね。人力では難しいですね…熱いし。
そんな薪サウナの事は、ホームページでも紹介しています。
ああ…そうだ、美山里山舍のホームページをリニューアルしました。英語バージョンつきです。まだ建築や農のページなどは出来ていないのですが、なるべくわかりやすいものを目指して作ったので、ご覧いただけたらうれしいです。
建築について(ご報告)
そして最後に、伝統建築についてご報告しますね。奈良の家もまだ仕上げの途中ですが、次の現場の刻みが始まっています。
数種類の鑿を使い分けて手刻みで仕口・組み手・継ぎ手を加工する伝統軸組構法は、現代の主流のプレカット(あらかじめ製材所で加工してしまう)の利用に比べて何十倍もの時間と手間がかかります。
大変な仕事を行っているのだけど、穏やかな空気が工場に流れているのは、大工さんが心からその仕事に誇りを持って、幸せを感じているからだったりする。
ここ数日は日本在住の米国人K君が美山に来て作業に合流しています。
看板板。伝統軸組の家づくりの羅針盤となる重要な板です。この板を作成するのは、最も重い責任を負う、墨付け(材の加工するための線や印をつけること)をする大工さん。黙々と作業するその顔には緊張感と充実感が溢れています。「楽しいよ。上棟するまでは気が抜けないけどね。」
上棟は7月を予定。
このブログでも、ちょこちょこ様子をアップしていきますが、近々ホームページの建築ページでしっかりお伝えできるようにしたい、と思っております。しばし、お待ち下さい!
それでは、今日はこの辺で。。。