伝統軸組の家づくり
あ!!っとゆう間に、1年が過ぎておりました。ブログも1年くらい書いていなかったなと思うと、情けない気持ちでいっぱい^^;
そんな1年くらいのブランクの間に、2棟の伝統軸組の家づくりもだいぶ進んでいました。こちらは上棟が終ったY邸。
こちらは内装がだいぶ進んだK邸です。
実は、伝統的な設計・施工を共に同じ大工が手がける住宅は、力強い伝統軸組の構造美だけではなくて、素材の扱い方を熟知しているからこそ生まれる、総合的で繊細なディテールにも魅力があります。貴重な木材を至る所に使っているこの住宅は、全てが見所といえます。
オリジナル薪ストーブ「なんたん暖炉」
さて、オリジナル薪ストーブ「なんたん暖炉」の方はといえば、改良も進み、ひとつの完成形が出来上がりました。
早速ホームページでもご紹介させていただいており、いろいろなイベント出展も行いながら、多くの方々からご関心いただいております☆
昨日は、兵庫県丹波市で月イチ開催されている、とてもアットホームな市場、丹波ハピネスマーケットになんたん暖炉がおりました。出展してくれていたのは、丹波での定住促進と若者による地域活性化を本気でがんばる「株式会社みんなの村」のみなさま。
この日は丹波の豚肉を使った豚汁を一所懸命作って売っておられました。
とても寒い日だったので、暖かいなんたん暖炉と気さくなみんなの村のみなさんの周りにはたくさんの人がやってきておおいに賑わっていました。来月の丹波ハピネスマーケットでは、ロケットストーブづくり講習がお邪魔するかもしれません^^
さてさて、色々な話の後ですが、本日のメイン内容はですね、昨日行われたワークショップです。南丹市市民提案型まちづくり活動支援交付金の助成で開催するこのワークショップは、薪炭の利用と伝統建築の融合した住まいを日本に最適な暮らしの形として、里山舍で実践していることを3時間という限られた時間の中で余すところなくお伝えしようという半ば強引、しかし必然的に中身の濃い〜いもの…
そんなワークショップの参加者は、22人。(当初、内容と会場の大きさを考えて15人としていましたが、想定外に多くなってしまいました)若いご夫婦から定年退職された旦那様など、老若男女様々な方に遠路はるばる集まっていただきました。
まずは里山舍の施設をぐるっとご案内させていただき、里山舍の目指す住まいのあり方…伝統的な建築と薪利用についてお話させていただいた後、ロケットストーブづくり講習に入りました。今回は超特急コースなので、実演のみとなりましたが、みなさま興味津々になっていただきました。
ロケットストーブづくりの後は、美味しい試食タイム。おなじみのピザや焼きリンゴ、ダッチオーブン、土鍋のご飯のほか、カボチャのまるごと焼きなども登場。薪クッキングの美味しさ、楽しさをしっかり味わってもらいました。
さて、最後に伝統軸組の手仕事講座。簡単に習得することはできないけれど、大工の技に触れるということは、自分や家族をずっと守ってくれる住まいの本質を知るということ。手仕事で作られたものには、その工程ひとつひとつに意味や作り手の思いが込められています。
今回は、木の部材に加工のための線をひく「墨付け」と「鉋(かんな)がけ」をレクチャー。墨付けは、日本にだけしかない賢いツール「差し金」と墨壷を使い、一般的な継ぎ手の一つ「アリ継ぎ」の墨付けを実演。
そして次は、柱の表面を美しくするとともに木の繊維の断面をなめらかにすることで撥水性も持たせ、持ちをよくする鉋がけ。まず鉋そのものの調整について説明し、実演した後は、参加者の皆さんにも鉋がけを体験いただきました。
ストッキングのような薄ーい鉋くずをだすには皆さんまだまだですが、初めてなのにとっても上手な方もいらっしゃいました!道具の扱いは、経験はもちろんですが、うまれながらのセンスも大事なのです。
そんなこんなで盛況のうちに終った今回のワークショップ。非常に幅広いテーマでしたが、参加してくれた方々は皆満足いただいたようでした。ワークショップ後も、ゆっくりと交流の時間を楽しんでいかれました。
また2月にも開催されますが、ご興味持たれた方はぜひご参加お申し込みくださいね!まだ空きがございます…
そして、ぜひ質問もお持ちよりください^^せっかくの少人数・相互交流型ワークショップですから、色々なご意見やリクエストも下さいね!お待ちしております。
それでは、次回のブログはもう少し短いスパンで更新いたします。
なんたん暖炉で料理に挑戦する新しいブログ、「薪でクッキング入門」もぜひご覧くださいね〜☆