立て続けアップです。
畑のジャガイモの花と葉が、無惨に鹿に食べられました。
春だし、食べ物あふれているのに…上の山には鹿の好物のアオキも生えているのに…
ジャガイモ、好きなのね。
その夜、蛍を鑑賞しようと外に出たら、畑に生き物の気配。鹿か!と思って小石を投げたら、「キュン!」と鳴き声。いるわ。
さて、一度は追っ払っても、また来てしまう。どうしたものか…と、水力発電の蓄電池から電源を取って電柵をしようと考えていました。
ピコ水力、ビアンコ・スパイラルはといえば、この時、台風の増水を懸念して水が止められていたので全然回ってませんでした。
台風が去ってからたっぷりと流れ出し、一時は水路の開門時の増水で70Wh、落ち着いてからは40〜50Whを順調に発電。そして、それからというもの、なんと鹿被害がなくなった!あれれ?
考えとしては、水車がぐるぐる回っていることと、わずかに発電機の回転による低周波が出ていることが鹿よけになっているのかな、と。
電柵を導入する前に、もっとじっくり様子をみてみよう。
さて、石を投げても電柵張ってもどうにもならない厄介者がこいつ…蟻!
植えた葱がポキポキと折られていくので何なんだろうと思っていたら、蟻が葱の糖分を吸っていた。
かつて蟻に皮膚を2ミリほどくりぬかれた事がある私。蟻の怖さは身にしみています…薬を使わないと、ここでは葱は育たへん。うーん、あきらめよう。
…ということで、植わった葱はきれいに洗って食用にすることにしました!ついでにタマネギも。
そんなところですが、葱の根っこを土にさすと、再生します。
土があれば植物は強く育つ!
土には、もちろん養分と水が必要。
いつも思っていることなのですが、もし大地震が来て、都会に食べ物が届かなくなったら、アスファルトをひっぺがして、そこに野菜の種をまけば、すぐに畑になるはずです。
自然農法の師、福岡正信さんが提唱した粘土団子は、多数の作物の種を土の団子の中に入れて大地に撒いておくだけで、その土地に合った団子の中の種が勝手に根を下ろして成育し、不毛の土地も緑の畑に変えるというもの。
都会は、全然作っていないけど、種なら毎日腐るほど捨てているから、それを撒けばいい話。土地がない…っていうけど、命の土はアスファルトの下に眠っている。
もっとも、重金属汚染されていたら話は別ですが…最終処理場の土壌なんかでは、まともな作物は採れないですね。
そう考えると、最も恐ろしいのは土壌と水の汚染。形あるものはいつか壊れる、命あるものはいつか死ぬ、だけど環境があれば再生して、世代を紡いでいけるもの。やけどをしても、身体が健康であれば、再生する。そもそも数千億の細胞が毎日生き死にを繰り返して、身体の健康を保っている。だけど、その身体が健康でなければ、傷は治らない。環境も同じ…
かつて、ブラジルの都市クリチバで、車道を挟む商店街のプロムナード化を計画した市政と、駐車が出来ないと反発した店主たちの対立がありました。都市計画による市の改善を確信していた市長は、機動隊を動員し一晩のうちに道路をひっぺがし、出て来た土の道の上で子ども達に花の絵を描かせるという力技を行いました。
うれしそうにはしゃぐ子ども達を見て、大人は一気にプロムナード化に合意し、花の溢れるプロムナードに。
このエピソードには、アスファルトジャングルはすぐにでも花畑になる、という示唆が込められています。もちろん、合意形成プロセスには是非がありますが、人の意思で環境は色々なレベルで劇的に変化するということですね。
ちなみにこの街は市民が主役の環境都市として世界の注目を集めています。
鹿の食害から話がどんどん飛びましたね。
いや〜しかし、蛍はいいね!きれいだったな。街の人にも見せて上げたいな…