実施レポート!養生フェス2016
ご報告が遅くなりましたが、さる11月3日の文化の日に「森の湯治場」番外編として「第一回目養生フェス」を行いました。
森の湯治場のコンセプトをより広く多くの方に親しんでいただくため、からだづくり講座や森林ヨガ、杉染めや苔玉づくり、伝統音楽コンサートなどの多彩なプログラムを用意して、1日を盛り上げました!
森林ヨガは参加者も少なかったので、前回は瞑想の部分だけを行った森の中のゲルで全て通しで行いました。寒さが身にしみてくる風の強い日だったので、カーテンをつけて、炭の熾る火鉢を置いて、ほんの少しだけ会場を暖めました。ヨガが始まると、そんな寒さは忘れたように、気持ちよくポーズに集中する参加者のみなさん。齋藤純子先生のヨガはやはり皆とっても満足をされていました!
からだづくり講座は、おなじみ伊藤和憲先生が担当です。第一回目の森の湯治場の内容を踏襲しつつ、寒い季節を乗り越えるためのいろいろな知識をちりばめたものでした。現代の医療の現状を振り返りつつ、病気を未然に防ぐことで健康を目指すための「養生」の考え方を知り、深める座学のあと、様々な方法から自分の体の状況をチェックする方法と、それらを改善するためのストレッチや自分でできるツボ押しや鍼灸などのセルフケア方法などを学んでいただきました。
南丹市地域おこし協力隊による「杉染め」ワークショップは、山から無限に採れる杉の葉や木をチップにしたものを煮出して、ハンカチなどの自然素材の布を染める体験です。糸で縛って絞りの模様をつけたあと、杉のエキスがたっぷりと出た煮汁の中でクツクツと煮ます。定着液の配合などで微妙に変わる色合いは、とっても自然で素敵!みなさん素晴らしい作品が出来上がっていました。
森の湯治場第2回目でも行った、山から採れた苔を自由に土玉に貼り付けてつくる苔玉づくり。体験された方はしっかり癒されていましたよ!
そして今回のメインプログラムでもある、伝統音楽コンサートです。冷たい風と雨で皆ぶるぶると震える中、森の中のコンサート会場では美山町在住の和太鼓奏者平浩之さんと京都市在住の民俗芸能演奏者山本朗生さんがスタンバイ!平さんや齋藤先生のご家族も集まり、リラックスした中で始まったコンサートは、40分という短い時間でありながら力強く心躍る太鼓の音とリズム、そして様々な楽器を代わる代わる奏でる山本さんの音色、時に二人で唄う場面もあり、日本ならではの音の流れに森の中で聴き入ることができる、類い稀な時間を楽しむことができました。音楽の音色によって様々な感覚
を呼び覚まし、体に活力をもたらすこと。それもまた「養生」・・・体は冷えきったものの、ワクワクした気分が体をずっと包んでいる事実が、それを実証していました!
森の湯治場でも好評のおきがる鍼灸はこの日も大人気でした!
そのようにして幕が下りた「第一回目養生フェス」。”第一回目”と題しているのはもちろん、第二、第三があるからです!気持ちが先行して準備や広報期間がないままに始まったため、参加者のあつまりはあまりなかったのが残念ではありましたが^^; 多くの方々に「美山で養生」を知ってもらうきっかけになったなら幸いです。自分の体を知り、怪我や病気を未然に防ぎ、健康を維持することで、個人の生活の質の向上だけでなく国の財政の健全化にもつながる・・・大きなビジョンとともに、森の湯治場と養生フェスは、これからも続いていきます。ぜひ、今後ともよろしくお願い致します。