モバイルハウスを知りたい
知れば知るほど奥が深い、モバイルハウスの特徴あれこれ。
木の国・日本の木造建築技術が生きる移動式住宅
世界屈指の高い技能と豊富な経験を持つ大工によって建てられる日本の伝統建築には、風雪や地震に百年の単位で耐える強い構造と、高温多湿な気候の中でも心地よく過ごせる住環境を生む、千年の歴史に裏付けされた叡智が詰まっています。そんな日本の建築技術を応用して、高い耐久性と居住性を持ちながら、土地に固定されない自由さと、コストパフォーマンスの高さを実現した移動式小型木造住宅「モバイルハウス」が誕生しました。木を知り尽くした大工にだからこそ作れる、100%純粋な木造軸組のモバイルハウスは、従来の簡易住宅であるプレハブやユニットハウスなどとは一線を画す、安心・安全な全く新しい住まいのかたちです。
貫通したホゾを留める鼻栓 | 考え抜かれた強い構造 |
無垢の国産木材の心地よさ
構造材には檜(ひのき)、床と壁材には1寸厚の杉材を使用。全て高品質な天然乾燥の国産材を選び、素材から徹底的にこだわっています。美しくて落ち着く木目や香り、柔らかな感触を楽しめるだけでなく、木の優れた耐久性・断熱性・調湿能力が快適な居心地を保証します。
移動させて好きな場所へ
釘・金物を一切使わずに、伝統的な木組みのみで構築されたモバイルハウスは、歪みやひずみを出さずに一棟丸ごと動かすことが出来るほか、壁も柱もそれぞれの部材を傷めることなくすべてきれいに解体・再構築をすることが可能です。さらに、鉄製の基礎部分を装着することで、重機による持ち上げや移動をさらに簡易にしたり、薪ストーブやコンロなどの住宅設備と建家を使いやすい一体型にカスタマイズすることも可能です。
フォークリフトで持ち上げて移動 | 仕様によっては2tトラックでも運べます |
環境を守り育てる
大量に伐採されて荒れた禿げ山だらけだった戦後、国策として杉・檜の植樹が進められました。しかし成木となる前に木材を海外から輸入する仕組みが確立され、また急峻な日本の山から木材を伐り出すコストの高さが敬遠された結果、木材の蓄積量は増加しているのに供給量は戦後の半分以下となり、ほとんどの山林が放置されている現状があります。「モバイルハウス」は、生産コストよりも質の高さを重視して国産材のみを活用して作られるため、生態系の荒廃や自然災害の頻発化、そして日本の優れた林業技術の衰退にもつながるこの現状の解決に寄与します。
使い方いろいろ、オーダーメイド
規格の決まっている工業生産ではなく、ひとつひとつ大工の手仕事で製造される「モバイルハウス」は、目的に合わせて柔軟に設計することが出来ます。
ベッドや収納としても使えるロフトつきで、日常の個室としても、週末の別荘としても、簡易オフィスとしても便利に活用できます。
薪の燃焼設備と組み合わせて、薪のサウナや五右衛門風呂のほか、薪コンロ付きのキッチン屋台だって実現可能です。
自給エネルギーを取り入れる
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薪ストーブ発電と給湯も可能な多機能薪ストーブ「なんたん暖炉」 |
インフラが整っていない場所でも大丈夫!薪ストーブさえ設置すれば、森林資源の豊富な日本ではどこでも燃料が手に入り、調理・暖房のほか、発電まで、薪利用の可能性は広がっています。また、水の豊富な地域なら水力発電、風の強い地域なら風力発電など、場所に合わせて様々な自給エネルギーを検討することができます。身近な資源で暮らす自給的生活を、「モバイルハウス」から挑戦してみませんか?
蓄電システムで自由に電気を利用 | メンテナンスが楽ならせん型水車 |